021.核シェルターを自作しようとした子どもが、仕組み化にこだわる理由

サッカー部のキャプテンで生徒会役員。
一見すると「優等生」でしたが、通知表には必ず「落ち着きがない」と書かれ、自習時間に騒いでは先生にビンタされる手のかかる子どもでした。

そんな小学生時代の私が熱中していたのが「冷戦と核ミサイル」です。本気で核シェルターを作ろうと考え、100万円の賞金を狙うため友人にゲームのプログラミングをさせ、「シェルターに入れてやる」と交渉する。なかなか変わった小学5年生でした。

他にも、テレビで流行った「20人21脚」の原型を考案したり、日本でいち早く花粉症対策のマスクを常用したりと、昔から「新しい仕組み」や「面白いこと」への執着は人一倍強かったようです。
「変な子ども」と思われていたかもしれませんが、今思えばその頃からずっと、人を動かす「仕組みづくり」に取り憑かれていたのだと思います。

かつては「社長はこうあるべき」という固定観念に縛られた時期もありました。
50歳を過ぎた今は、少ない人数で最大の成果を出す「仕組み化」に全力を注いでいます。
あの頃の冷めない好奇心が、今の自分の根底にある気がしています。
今回は、そんな私のルーツと仕組みづくりへのこだわりの原点をお伝えします。

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020.「犬猿の仲」の幼稚園と保育園が、ついに手を組んだ日

長野市、市内の幼稚園・こども園連盟、保育協会、そして弊社の4者で「保育人材確保に関する連携協定」を締結しました。

保育業界では伝統的に、幼稚園と保育園が反目し合う歴史があります。
今回はその垣根を越え、市・県・養成校までを巻き込んだ前代未聞のチームが誕生しました。「呼べるだけ声をかけましょう」という提案に本当に多くの方が集まってくださり、会場は熱気に包まれました。

そして調印式で隣に立っていただいたのが、リレハンメル・アルベールビル五輪のレジェンド、荻原健二長野市長です。
ファン心を隠してプロとして平静を装うのは至難の業でしたが、当日はメディアも過去最大規模で集まり、20名の若手職員も参加するなど、これまでにない華やかな調印式となりました。

この連携協定の核心は「自治体予算ゼロ」で実現した点です。
新たな予算をかけなくても、地域が団結することで滞っていた採用の歯車を動かすことができる。このモデルを全国に広めることが私の目標です。

10月発行予定の『園長通信』増刊号では荻原市長への独占インタビューも掲載予定。
長野から全国へ、保育の未来を変える挑戦の全貌を今回お伝えします。

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019.台風で出席者が3分の1になっても、11自治体が手を挙げた理由

6月27日、全国の首長が集まるビジネスピッチの当日、台風が直撃しました。

出席予定者は約90名。しかし台風の影響で30名ほどに減ってしまいました。
「もっと多くの方に聞いてほしかった」という悔しさは正直あります。
それでも、集まってくださった方々に向けて、熱量を込めてマイクを握りました。

普段は45分かけて話す内容を、わずか6分間に凝縮するのは大きな挑戦でした。
秒単位の練習を重ね、本番ではカウントダウンに焦りながらも「保育士不足解消の最適解」を伝え切りました。

華やかなAI事業が並ぶ中、私たちの事業は地味に映ったかもしれません。
それでも現場の課題を愚直に訴え続けた結果、出席自治体の約3分の1にあたる11もの自治体から「話を聞きたい」と手が挙がりました。
派手さではなく、現場のリアルが首長たちの心に届いた瞬間でした。

台風という逆境の中だからこそ見えた手応えを、確実に次の一歩につなげていきます。
10年通ったバーの閉店を機にお酒を控え、この仕事に一層集中するつもりです。
地域から保育の未来を変える挑戦は、ここからが本番です。
ピッチの舞台裏と、11自治体との連携に向けた具体的な展開を今回お伝えします。

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018.80名の市長を前に、6分間で日本の保育を変えにいく。

6月27日、全国から集まる約80名の現役市長・知事の前で、6分間のプレゼンに挑みます。弊社がビジネスコンテストのファイナリストに選ばれました。

正直なところ、これまでこうしたコンテストには消極的でした。
「保育の人材に関しては自分が一番詳しいのに、なぜ専門外の人に評価されなければならないのか」という思いがあったからです。
しかし今回は違います。審査員席に並ぶのは自治体のトップたち。
私たちが培ってきた「保育人材確保の最適解」を直接届けられる、またとない機会です。

普段のセミナーはぶっつけ本番派ですが、今回ばかりは話が違います。
早朝の誰もいないオフィスで、秒単位の練習を繰り返しています。
6分間で語るのは「今できる最大限の保育人材確保策」。
これが伝わらなければ日本が危ない、というくらいの覚悟で臨みます。

結果がどうあれ、この挑戦を通じて首長たちに直接届け、地域から保育の未来を変える一歩にしたい。懇親会は少し苦手ですが、そこは社員の力も借りながら全力でぶつかります。

この挑戦に懸ける想いと、6分間に込めた内容を今回お伝えします。

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017.予算ゼロで保育士不足は解消できる。自治体と組む逆転戦略

自治体との「連携協定」が、保育士不足を解消する新たな突破口として注目されています。

連携協定とは、企業・自治体・学校など異なる組織が手を取り合い、共通の課題を解決していく協力体制のことです。
最近では、大阪府寝屋川市や長崎県大村市といった意欲的な自治体との提携が進んでいます。
寝屋川市は市長直轄でいじめ対策に取り組むほど教育に熱心な街。
大村市は55年連続で人口が増え続け、「子育てしたい街全国1位」にも選ばれた、全国的にも注目の自治体です。

こうした自治体が持つ「地域への信頼感」と「広報力」に、20年以上培ってきた採用のノウハウを掛け合わせることで、情報の届き方が劇的に変わります。
新たな予算をかけずに今あるリソースを組み替え、滞っていた採用の歯車を再び動かす。
それが私たちの提案です。

保育士不足は、一つの園や一つの企業の努力だけでは解決できません。
自治体と民間が本気でつながることで、初めて地域全体が変わっていきます。
実際に市長と直接お会いして感じたリアルな手応えをもとに、全国に広げていくための具体的な戦略を今回お伝えします。

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016.入社1年目に「編集長」を任せた男の、後悔と確信

保育経営者向けの冊子「園長通信」。
創刊から5、6年が経ちますが、その誕生の裏には一人の若手社員の奮闘がありました。

当時、私は入社1年目の彼女に「編集長」を任せました。
「先輩の意見も聞きながら、最後は自分の考えでやれ」
そう背中を押した彼女は、3年間、誰よりも真剣にこの冊子を形にしてくれました。
あまりの忙しさに私自身が「もうやめようか」と弱気になるほどでしたが、彼女の強い意志が続けさせてくれたのです。

その彼女が退職し、一度は休刊。
しかし「どうしても出し続けたい」という想いを抑えられず、自ら復活させました。
今は企画から取材、執筆まですべて私が手がけています。
渾身の原稿を社員に「スペースに入りません」とバサバサ削られることもありますが、それも良いものを作るためのプロセスだと思っています。

誌面では、時に物議を醸す人物の主張や、注目の自治体首長へのインタビューなど、他では聞けない現場の真実にこだわっています。
数字や制度の話だけでなく、保育経営の本質に迫るコンテンツを届けること。
それがこの冊子の使命です。

最新号は6月末発行予定。
保育経営のヒントが詰まった一冊、ぜひ手に取ってみてください。

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015.なぜ今、あえて「紙」なのか。15年間選ばれ続ける採用誌の秘密

Web全盛の時代に、あえて「紙」を選び続ける理由があります。

私たちが15年以上発行し続けている新卒保育学生向けフリーペーパー「ココキャリノート」。デジタル化が進む今もアナログにこだわるのは、手に取り、ページをめくり、質感とともに情報を得る体験に、保育という温かみのある業界だからこその価値があると考えているからです。

この冊子の最大のコンセプトは、園の募集要項を並べるのではなく、現場で働く「人(保育士)」にスポットライトを当てることです。プロのカメラマンが本格的な機材を持ち込み、先生一人ひとりの輝く表情をクローズアップします。

給与や勤務条件といった数字では見えてこない、園ごとの考え方や想いをストーリーとして届けたい。それがこの冊子の核心です。

特に人気の企画「先生、母校に帰る」では、卒業生が養成校を訪ねることで、恩師や後輩との新たなつながりも生まれています。

保育現場のネガティブな情報が溢れる今だからこそ、前向きに誇りを持って働く先生たちのリアルな姿を届けることに意味があります。

学生の夢を後押しし、ミスマッチのない採用につなげる。
そのための戦略と制作の裏側を、今回お伝えします。

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014.「条件」では人は動かない。採用パンフレットを“絵本”にした理由

採用パンフレットを、全編イラストの「絵本」にしたら、どうなるか。

タイトルは『なんで雨の日は虹がないの』。私がプロデュースした、少し変わったパンフレットです。

一般的な採用ガイドといえば、表紙に園の建物、ページをめくれば沿革と役職者の写真。多くの学生がそのまま棚に戻してしまうのが現実です。そこで、園の想いを「物語」として届けることにこだわりました。

このパンフレットでは、理事長はあくまで「作者」として最後に一歩引いた形で登場します。主役は、そこで過ごす子どもたちと、日々奮闘する先生たちです。福利厚生を羅列するのではなく、職員へのインタビューを通じて、どんな想いで働き、どんな研修で何を学んだのかを一つのストーリーに仕立てています。

こうした冊子は採用だけでなく、保護者や地域の方々に園のこだわりを伝えるツールにもなります。人は「物語」に触れたとき、初めて心が動きます。単なる人手不足の解消を超えて、園の志を地域全体に届けていく。そんな採用戦略の新しい可能性をお伝えします。

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013.「優しければいい」は大きな誤解。不適切保育の背景にある構造問題とは

「保育士さんは優しそう」。そんなイメージを持たれがちですが、「優しい」という言葉の裏には、非常に高度な専門性が隠されています。

ニュースで取り沙汰される不適切保育や虐待の問題。現場の忙しさやストレスが背景にあるとも言われますが、あえて厳しく言わせてください。どんなに忙しくても、感情をコントロールし、子どもの変化を繊細に捉えながら発達を支えるのが専門家としての本来の姿です。感情に任せた行為は、専門職としての適性に欠けると言わざるを得ません。

しかし、その背景には深刻な人手不足という構造的な課題があります。現場の違和感に気づいていても「今この人に抜けられると困る」と見て見ぬふりをせざるを得なかったり、資格さえあれば誰でも採用しなければならなかったりする現実があるのです。

この状況を変えるには、資格の有無にとらわれず、保育のセンスや志を持つ人を迎え入れ、園全体でプロに育てていく仕組みが必要です。助成金を活用しながら働きながら資格取得を目指せる環境を整えることで、園側の負担を抑えつつ質の高い人材を育成できます。

単なる人手確保ではなく、プロとしての誇りを持った人材をどう増やすか。そのヒントをお伝えします。

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012.卒業生が半減…「実習採用」だけでは限界?これからの園に必要な“育成型採用”とは

保育業界の採用に、大きな地殻変動が起きています。

これまでの主流は、養成校からの新卒採用でした。実習を通じてお互いの相性を見極め、そのまま就職につなげるルートは、コストを抑えつつミスマッチも防げる理想的な形でした。しかし今、その前提が崩れつつあります。

少子化の影響で、保育士を育てる短期大学や女子大の募集停止・共学化が全国で相次いでいます。ピーク時に4万人を超えていた卒業生数は今や2万人台まで減少し、定員割れによる学生の質的な変化に悩む現場の声も増えています。

「待っていれば実習生が来る」時代は終わりました。

そこで今、注目したいのが「国家試験ルート」の強化です。現場で働く無資格の保育補助の方々が、働きながら資格を取得できるよう園がサポートする仕組みです。「学校を出ていないとプロじゃない」という固定観念を捨て、子育て経験者など多様な人材を迎え入れ、園全体でプロを育てていく。この「育成型採用」へのシフトこそが、深刻な人手不足を乗り越える鍵です。

今回は、採用の構造変化と、これからの園に求められる具体的な戦略をお伝えします。

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